商品化・事業化支援事例 05
授粉用ヒロズキンバエ「ビーフライ」の開発と実用化

農作物の受粉に用いられるミツバチは、供給が不安定化する要因が増加し、ハチ不足が大きな問題となっていました。また、ミツバチの活動不良などの問題もあり、代替・補完手段の確立が求められていました。
そのような背景のもと、医療系ベンチャー企業である株式会社JAPAN MAGGOT COMPANYは、糖尿病性壊疽等の治療に使用する医療用無菌ウジ虫の人工飼育技術を生かし、その親であるヒロズキンバエを、ハチのように活動するハエ「ビーフライ」と名付け、ミツバチの代替として農業に応用しました。
イチゴやマンゴーの授粉においてはミツバチの代替利用および新たな花粉媒介昆虫として実用化に至っており、47都道府県の農家に普及しています。
本事例に関する問合せ先
株式会社JAPAN MAGGOT COMPANY | MAIL:info@maggot.co.jp TEL:086-953-4430 |
コーディネーターの”ここがポイント!”

NPO法人中国四国農林水産・食品先進技術研究会
コーディネーター 梶谷 浩一
医療用として開発された技術を農業用にうまく転用した事例です。コーディネーターとして、長年にわたり、農業用途の探索、農業関係機関とのマッチング、研究費の獲得等を支援してきました。
全国的に普及に至った技術ですが、ハエの寿命が短い(約1週間)ためにワンポイントリリーフ的な使い方しかできないといった課題も抱えており、使い方の改良やコストダウン等に向け、現在も支援しています。

コーディネーターへの問合せ先
NPO法人中国四国農林水産・食品先進技術研究会 | MAIL:agri-tech2007@dune.ocn.ne.jp TEL:086-237-3340 |