セミナー「木質バイオマス灰の肥料としての循環利用に向けて ー再生可能エネルギーと地域農業をつなぐー」(ハイブリッド開催、12/1、宮城)
2025-11-20
日時
令和7年12月1日(月) 13:00~16:00
形態
ハイブリッド開催
会場:仙台国際センター展示棟 第3会議室 (宮城県仙台市青葉区青葉山無番地)
オンライン:Zoom(ウェビナー)を使用
主催
東北大学大学院農学研究科(木質灰循環利用コンソーシアム)
共催
東北地域農林水産・食品ハイテク研究会(東北ハイテク研究会)、公益財団法人翠生農学振興会
内容
講演
1.「木質バイオマス発電の現状と発電プロセスにおける六価クロムの低減」
東北発電工業株式会社 研究員 森 岳人 氏
2.「木質バイオマス灰の化学特性と重金属の制御」
東北大学大学院 環境科学研究科 名誉教授 井上 千弘 氏
3.「木質バイオマス灰の肥料利用と植物への影響」
東北大学大学院 農学研究科 教授 牧野 知之 氏
4.「木質バイオマス灰の肥料原料としての開発経過と課題」
朝日アグリア株式会社 技術顧問 研究開発担当 浅野 智孝 氏
5.「木質バイオマス熱利用に関する全国的な取組み」
一般社団法人 日本森林技術協会 技師 牧野 結衣 氏
意見交換
詳細
東北地域農林水産・食品ハイテク研究会ホームページをご覧ください。
実施結果
再生可能エネルギーとして木質バイオマス発電が全国に広がりつつある。一方で、燃焼過程で発生する「木質バイオマス灰」にはカリウムなどの肥料成分が含まれているにもかかわらず、その多くは産業廃棄物として処理されており、その再利用が重要な課題となっている。木質バイオマス発電の普及に伴い大量に発生する木質バイオマス灰の農地への循環利用を進めるために、生研支援センター「オープンイノベーション研究・実用化推進事業」で実施中の「木質バイオマス灰の革新的資源循環利用と養分動態解析:持続可能な農業への新展開」(令和6年度採択)における研究開発の状況および木質バイオマス灰利用を巡る情報について紹介するセミナーが開催された。
まず、東北発電工業の森岳人氏から、木質バイオマス発電の現状とともに焼却炉から木質灰への六価クロムの混入低減手法の開発状況について、東北大学大学院・井上千弘名誉教授からは、各地のバイオマス発電所から発生する木質バイオマス灰の化学特性とともに重金属を低減する化学的処理技術について、さらに、研究代表者である東北大学大学院・牧野知之教授より、木質バイオマス灰がカリウム肥料として利用可能であり、作物生育への効果について成果の紹介があった。ついで、本プロジェクトの協力機関である 朝日アグリア(株)の浅野智孝氏からは同社が実施した木質バイオマス灰の肥料利用技術の開発経緯と今後の課題について、また、(一社)日本森林技術協会・牧野結衣氏からは、同協会が実施している木質バイオマス熱利用に関する全国的な取組みについて紹介があった。これらの講演に基づき、今後の研究推進について意見交換が行われた。
参加者は 47名であった。(対面参加 21名、Online参加 26名)

