東北ハイテク研 産学連携セミナー「『知の集積と活用の場』の研究開発プラットホームと研究コンソーシアムの設立・運営をどうするか」(3/12開催、岩手)
2018-02-28
日時
平成30年3月12日(月) 15:00~17:30
場所
農研機構 東北農業研究センター 北辰興農閣 (岩手県盛岡市下厨川字赤平4)
主催
東北地域農林水産・食品ハイテク研究会
内容
◆話題提供1
「科学的根拠に基づく高付加価値日本食・食産業研究開発プラットホームの運営・管理の特質と課題」
竹岡 芳成 氏(東北大学農学研究科 特任講師)
◆話題提供2
「キッコーマンの国際戦略・産学連携・研究開発のイノベーション」
松山 旭 氏(キッコーマン株式会社 研究開発本部長)
◆意見交換
実施結果
世界との競争力強化が急務となっている現在、農業・食品関連技術のイノベーションの創出と移転が求められている。そうした場として農林水産省は『知の集積と活用の場』を位置づけ、産学連携の促進、研究開発プラットホーム、研究コンソーシアムを基本とした異分野の連携によるオープンイノベーションの創出を目指し、平成30年度から開始する競争的研究資金「イノベーション創出強化研究推進事業」を提案した。しかし、この事業を単なる研究資金の獲得の場として捉えるのではなく、新たなオープンイノベーションの場として研究開発プラットホームや研究コンソーシアムを設立することが大切である。
そのため、『知の集積と活用の場』が目指すオープンイノベーションのための研究開発プラットホームや研究コンソーシアムの設立・運営の方法、さらには国際的な競争環境の中で企業が生き残るための研究開発戦略のあり方を論議するための産学連携セミナーを開催した。
講師としては、東北大学の研究開発プラットホームと2つの研究コンソーシアムを支えている竹岡芳成講師と、農林水産省の『知の集積と活用の場』の立ち上げに重要な役割を果たすとともに、産官学連携協議会の理事・運営委員長を務め、さらにはキッコーマンの研究開発本部長として指揮をとっている松山旭氏に話題提供をお願いした。
講演後に講演者と参加者との間で、研究開発プラットホームに関して、①組織運営から判断した適正な規模、②運営資金の確保の方法、③農林水産事業者の参加を促すための方法や現在の産官学連携会運営上の課題と論議が行われている点について活発な自由討論が行われた。
セミナーの参加者は、キッコーマンの関係者、農林水産技術会議事務局職員、岩手大学教員、岩手県内の研究機関の研究者、東北農研の管理者・研究者、東北ハイテク研究会のコーディネータ等34名であった。
セミナーの様子