セミナー「瀬戸内地域の陸と海をつなぐ持続可能な水畜連携エコシステム構築の可能性を探る」(ハイブリッド開催、12/19、広島)
2023-11-13
日時
令和5年12月19日(火) 13:00~16:00
場所
広島大学フェニックス国際センター ミライクリエ 2階大会議室(東広島市鏡山1-4-5)+オンライン(zoomウェビナー) ※参加は事前登録制です。会場参加は申込先着順で70名になり次第締切になります。
主催
農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究推進課産学連携室、NPO法人中国四国農林水産・食品先進技術研究会
内容
・講演
1)「畜産に関する飼料自給と物質循環」
東京農工大学 農学研究院生物生産科学部門 田中 治夫 氏
2)「畜産汚水処理の現状と課題」
岡山県農林水産総合センター 畜産研究所 白石 誠 氏
3)「瀬戸内海における栄養塩類供給と水産物の生産」
(国研)水産研究・教育機構水産技術研究所 環境・応用部門沿岸生態システム部 阿保 勝之 氏
・総合討論 司会:広島大学 生物生産学部 黒川 勇三 氏
※閉会後、コーディネーターによるオープンイノベ事業等の競争的研究資金への申請や産学官のマッチング等に関する個別相談に応じます。
詳細
NPO法人中国四国農林水産・食品先進技術研究会ホームページをご覧ください。
実施結果
畜産から生じる家畜の排せつ物は法律の施行や補助事業の整備などに伴って処理施設の整備が進み、適正に処理されているものの、堆肥の活用が十分でないことが報告された。一方、瀬戸内海ではこれまでの赤潮発生等への対応から、海の浄化に伴って貧栄養化が進み、栄養塩の不足による養殖ノリの色落ちなどが発生していることが報告された。また、その要因の一つが、陸と海をつなぐ持続可能な物質循環が形成されていないことにあると考えられており、その対策として既に瀬戸内沿岸では下水処理場の緩和運転や海底耕うんなどが行われているとの報告があった。総合討論では、今後の畜産を含む農業と水産との間での情報共有の必要性やその進め方、また、水畜連携エコシステムの構築につながる手法について意見交換が行われた。
【参加者 : 会場(18名)、オンライン(37名)、合計(55名)】