「革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)」の公募(補完)研究の公募について
2014-07-31
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター(以下「生研センター」という)は、平成25年度補正予算及び平成26年度予算で措置された「革新的技術創造促進事業」を国から交付された運営費交付金により実施することを予定しており、本事業において委託研究の実施を希望する研究機関等を一般に広く募ることにいたしました。
農林水産・食品分野は食を通じて、人の生命や健康の維持に直結し、人が自然環境に手を加えることにより継続する産業であることから、その研究は医学、工学、理学など異分野との境界領域が数多く存在します。近年、異分野との融合研究としては、農林水産物、食品の機能性研究において医学、栄養、薬学との連携が進んでいるものの、概して、自らの研究機関のみ、あるいは同一分野内の研究独法と都道府県試験場が基礎研究から実用化研究までを分担して実施する垂直統合型の研究が多く、いわゆるクローズド・イノベーションによる研究が進められています。
一方、欧米においては、分野をまたいだ研究ネットワークが構築され、それぞれの研究機関、企業が保有する技術やアイデアを持ち寄る形で、オープン・イノベーション研究が進められ、国際的な技術競争力を高めています。
このため、本事業では、我が国の農林水産業・食品産業の国際競争力の強化を図るため、農林水産業の生産現場や消費者等のニーズを踏まえ、遺伝子工学、医学、ICT、ナノテクノロジー等異分野の革新的な技術を農林水産・食品分野へ活用する研究開発について、公募を通じて研究を委託します。
対象研究領域
本事業は計画研究と公募(補完)研究を公募することとしていますが、計画研究は公募を終了し、採択課題を6月27日に公表しています。今回の公募は計画研究を補完しうる公募(補完)研究として以下の領域ごとに試験研究計画の公募を行います。
(1)医学・栄養学との連携による日本食の評価
(2)情報工学との連携による農林水産分野の情報インフラの構築
(3)理学・工学との連携による革新的ウイルス対策技術の開発
(4)工学との連携による農林水産物由来の物質を用いた高機能性素材等の開発
公募期間
【公募(補完)研究】平成26年7月31日(木)~8月22日(金)
※今回の公募の対象は、公募(補完)研究のみです。 計画研究の公募は行われませんので、ご注意ください。
詳細
生研センターホームページをご覧下さい。