東北ハイテク研究会セミナー「ハウス栽培夏いちごのドローンによる受粉作業の実践 -スモール・スマート農業の実践の現地視察-」(ハイブリッド開催、9/30、岩手)
2025-08-26
日時
令和7年9月30日(火) 13:15~16:15
形態
ハイブリッド方式
会場:渋民公民館大会議室 (岩手県盛岡市渋民字鶴塚55)
オンライン:Zoom(ウェビナー)を使用
※対面参加者のうち、ご希望の方へは、ハウスでのドローンを利用した受粉作業の視察を予定しております。
視察場所:玉山うるおいイチゴ園ハウス (岩手県盛岡市渋民字大前田47-3)
主催
東北地域農林水産・食品ハイテク研究会
内容
1.総括講演
「ハウス栽培いちご生産におけるドローン受粉の可能性と今後のイノベーション」
NPO法人ドローン地域活性化センター 理事長
東洋大学現代社会総合研究所 客員研究員 澁澤 健太郎 氏
2.実践報告
「イチゴのドローン受粉のメリットと可能性・課題」
玉山うるおいイチゴ園 代表 菊地 潤 氏
3.質疑応答
ファシリテーター:東北ハイテク研究会 門間 敏幸 氏
4.ドローン受粉実演(希望者) (玉山うるおいイチゴ園ハウス)
但し天候が悪い場合は、圃場周辺の駐車場が利用できなくなるため中止します。
また、ドローン受粉実演のオンライン配信は行いません。
演題をクリックしていただくと当日の講演資料がダウンロード可能です(東北地域農林水産・食品ハイテク研究会のホームページにリンクを張っています)。
詳細
東北地域農林水産・食品ハイテク研究会ホームページをご覧ください。
実施結果
国産の夏いちごの生産は、一般消費者・パティシエ等を中心に旺盛な需要に支えられ、着実に拡大している。しかし、近年の地球温暖化の影響により、夏場のハウス内の温度が急上昇して受粉を担うハチの働きに影響が出て、受粉がうまくいかないといった事態が発生している。また、花粉交配用のハチの供給不足と利用料金の高騰の影響などが懸念されている。こうした中で、ハウス栽培の夏いちご生産において、ドローンによる受粉にチャレンジする農家がいる。こうした取り組みは、安価でお金がかからないスモール・スマート農業の実践という点でも注目度が高い取り組みである。いちご農家が実践しているハウスでのドローン受粉の様子を多くの関係者に見てもらい、意見交換するための講演ならびに現地視察に関するセミナーを実施した。
総括講演として、「ハウス栽培いちご生産におけるドローン受粉の可能性と今後のイノベーション」について、澁澤 健太郎 氏(東洋大学名誉教授・NPO法人ドローン地域活性化センター理事長)による講演が行われた。この講演では、ドローンの幅広い活用状況ならびにいちごハウスにおけるドローン受粉の可能性と今後の課題が、幅広い角度から整理されて報告された。続いて菊地 潤 氏(玉山うるおいイチゴ園園長)から、「いちごのドローン受粉のメリットと可能性・課題」について、ドローン受粉映像を映しながら報告が行われた。
その後、会場での質疑討論ならびに玉山うるおいイチゴ園にてドローン受粉作業の実演を行った。会場での質疑討論、実演会場では、ドローン受粉の具体的な実施方法、その他の野菜への応用可能性、バッテリー寿命の問題などの技術的な問題について、熱心な意見交換が行われ、非常に有意義なセミナーであった。セミナーの概要に関して新聞報道がされた。(参加者:98名 会場41名、オンライン57名)


セミナー及びドローン受粉作業の実演の様子

