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イベント

「水稲乾田直播・子実とうもろこしフォーラム2025」(2/21開催、岩手)

2025-02-03

日時

令和7年2月21日(金) 10:30~16:10

場所

盛岡市民文化ホール (マリオス) 大ホール (岩手県盛岡市盛岡駅西通2丁目9-1)

主催・共催

農研機構 東北農業研究センター、水稲直播および子実トウモロコシ普及促進会、東北地域農林水産・食品ハイテク研究会、「知」の集積と活用の場「東北農業のイノベーション技術創造」研究開発プラットフォーム

内容

1. 基調講演「子実とうもろこしを導入した高収益・低投入型大規模ブロックローテーションの構築」
  農研機構 東北農業研究センター 水田輪作研究領域 ICT活用技術グループ長 冠 秀昭 氏
2. 事例報告
 (1)水稲乾田直播
  1)宮城県遠田郡美里町
    農事組合法人みらいす青生 代表理事組合長 宍戸 健 氏
  2)北海道夕張郡由仁町
    有限会社中村協進農場 代表取締役 中村 隆浩 氏
 (2)子実とうもろこし
  1)宮城県大崎市
    JA全農耕種総合対策部 つくば営農企画室長 村岡 賢一 氏
    JA古川営農部 営農企画課長 佐藤 貴寿 氏
  2)山形県村山郡大石田町
    株式会社今野商店 代表取締役 今野 寿洋 氏
    山形県農業総合研究センター畜産研究所 研究主幹 秋葉 浩一 氏
3. パネルディスカッション
 テーマ「水稲乾田直播・子実とうもろこしを導入した高生産性で持続的な水田農業の実現に向けて」

詳細

東北地域農林水産・食品ハイテク研究会ホームページをご覧ください。

実施結果

本フォーラムでは、生産性の高い持続的な水田農業の確立を図るため、子実とうもろこしと乾田直播栽培を導入した高収益・低投入型の大規模ブロックローテーションについて技術の開発状況を紹介するとともに、省力・低コスト生産に寄与する水稲乾田直播栽培と子実とうもろこし栽培の取組事例の検討、および普及方策等について、生産者や農業関係者間の意見交換を農研機構東北農業研究センターと共催で行った。
基調講演は、「子実とうもろこしを導入した高収益・低投入型大規模ブロックローテーションの構築」と題して、東北農業研究センター 水田輪作研究領域 ICT活用技術グループ長 冠 秀昭氏が行った。その後、水田乾田直播の実践に関して、宮城県・美里町の農事組合法人みらいす青生、北海道夕張郡由仁町の有限会社中村協進農場の2事例が紹介された。続いて、子実とうもろこしの栽培に関して、宮城県大崎市での実践事例がJA全農耕種総合対策部・JA古川営農部から、また山形県村山郡大石田町での取り組みが株式会社今野商店・山形県農業総合研究センター畜産研究所から紹介された。
その後、東北農業研究センター 緩傾斜畑作研究領域長 関矢 博幸氏の司会で、講演者をパネリストとして一般参加者を含めたパネルディスカッションが行われた。主たる質疑討論の内容は、水稲無肥料栽培や輪作における堆肥の利用(土づくりの視点)、導入して10年以上経過している水管理システムFOEAS(フォアス)の管理の仕方、乾田直播・子実とうもろこし栽培における雑草管理・除草剤使用の方法、積雪地帯における乾田直播の作業準備の仕方等、様々な課題について論議が行われた。参加者の多くは、担い手経営の大規模化が急速に進んでいる現在、乾田直播・子実とうもろこしの生産は着実に増加していく可能性が高いと認識していることが理解された有意義なフォーラムであった。(参加者数 295名)

フォーラムの様子

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