東北地域タマネギ栽培セミナー2025「東北タマネギ生産促進研究開発プラットフォーム公開セミナー」(1/17開催、岩手)
2024-12-16
日時
令和7年1月17日(金) 13:00~16:30
場所
いわて県民情報交流センター(アイーナ)7階 小田島組☆ほ~る (岩手県盛岡市盛岡駅西通1丁目7-1)
共催
農研機構東北農業研究センター、東北地域農林水産・食品ハイテク研究会、東北タマネギ生産促進研究開発プラットフォーム
内容
1.スマート農業技術活用促進法について
東北農政局生産部環境・技術課 課長補佐(新技術実装) 木村 智 氏
2.新たなタマネギ栽培技術の開発状況
1)秋田県産タマネギの生産性改善による自給率向上モデル実証
農研機構東北農業研究センター畑作園芸研究領域 研究員 林 智仁 氏
2)タマネギべと病菌の生態と防除について
農研機構東北農業研究センター畑作園芸研究領域 研究員 川邑 菜々美 氏
3)春秋タマネギのセット栽培という新たな技術体系とセット球植付機の開発
双日株式会社 農業・地域事業開発室 農業開発課 課長補佐 久世 修一郎 氏
農研機構東北農業研究センター畑作園芸研究領域 研究員 兒玉 巽 氏
4)産地ネットワーク構築に向けたタマネギ生産管理のDX化
農研機構東北農業研究センター畑作園芸研究領域 主任研究員 山本 岳彦 氏
3.パネルディスカッション
座長 農研機構東北農業研究センター畑作園芸研究領域長 塚﨑 光 氏
詳細
東北地域農林水産・食品ハイテク研究会ホームページをご覧ください。
実施結果
第1部では東北農政局より「スマート農業技術活用促進法」について説明が行われ、第2部では「新たなタマネギ栽培技術の開発状況」について報告と質疑が行われた。
パネルディスカッションでは、東北地域におけるタマネギの産地化の方向と栽培技術開発の現状と課題について論議が行われた。セット球栽培のコスト分析、品質が揃ったセット球の安定供給の可能性等について論議が行われ、参加者の理解を深めた。タマネギ産地のネットワーク化と生産管理のDX化については、双日(株)から生産者と組んだビジネモデル構築の方向と大規模化の方向が提起された。また、栽培技術の遠隔指導については、まだまだ取り組みが始まった段階であり、今後多くの農家に使用していただき、システム改善をしていきたいといった要望が出された。移植では育苗の失敗例が多いので、セット球に期待していること、また、直播では圃場条件が重要であり、直播する圃場条件に応じた圃場の選択が重要であること、秋まきの場合、発芽が悪いこと、秋にあまり生育させないことが重要であるといった栽培上の留意点が指摘された。
タマネギ栽培に関心を寄せる企業、農業法人、農家からの質問が多く、東北地域においてタマネギの産地化に対する強い意欲が実感できたセミナーであった。(参加者数 204名)