スマート農業実証プロジェクト(水田作)技術検討会「スマート水管理」(ハイブリッド開催、6/20、岩手)
2023-05-19
日時
令和5年6月20日(火) 13:15~16:30
場所
会場:いわて県民情報交流センター アイーナ7F 小田島組☆ほ~る (岩手県盛岡市盛岡駅西通1丁目7番1号)
オンライン:Zoomを使用
共催
農研機構東北農業研究センター、東北地域農林水産・食品ハイテク研究会
内容
1.「みどり戦略・スマート農業の取組における自動水管理システムの効果と課題」
山形大学農学部 付属やまがたフィールド科学センター 教授 浦川 修司 氏
2.(実証事例 山形県河北町 (株)奥山農園)
「スマート配水技術の確立-個別型 ICT 水管理機器と集約型水管理システム-」
農研機構 農村工学研究部門 新村 麻実 氏
3.(実証事例 青森県中泊町 (株)十三湖ファーム)
「大規模経営体に対応した冷害回避のための水管理技術の実証」
青森県産業技術センター 農林総合研究所 千葉 祐太 氏
4.(実証事例 福島県広野町 (株)新妻有機農園)
「自動水管理システムの活用による水管理の省力化と水位安定化の実証」
福島県農業総合センター 根本 和俊 氏
5. 総合討議
演題をクリックしていただくと当日の講演要旨がダウンロード可能です(東北地域農林水産・食品ハイテク研究会のホームページにリンクを張っています)。
詳細
東北地域農林水産・食品ハイテク研究会ホームページをご覧ください。
実施結果
東北地域で実証が行われているスマート農業実証プロジェクト(水田作)「スマート水管理」に関する実証プロジェクトの成果と課題について、関係者による検討会を実施した。
農研機構中日本農研の大下氏による「みどり戦略・スマート農業における自動水管理システムの効果と課題」という総括的な話題提供を受けて、山形県奥山農園における個別型ICT水管理と集約型水管理システム、青森県㈱十三湖ファームでの冷害回避のための深水管理技術、福島県㈱新妻有機農園における雑草制御水管理技術についての実証結果が実証を担当する研究者から報告された。
総合討議では、実証経営体の代表者から実証の効果と課題について報告された。以上の報告を受けてフロアーとOnline参加者からの質問を中心とした意見交換が行われた。数多くの質問が出されたが、自動水管理システムの労働時間節減以外の米の収量や品質に及ぼす効果、冬場の器機の管理、施設を設置する最適な圃場規模、品種・栽培方法・生育ステージごとの水管理の可能性、現在の水管理システムの完成度と課題、今後の開発方向等について有意義な意見交換が行われた。
参加者は会場参加53名、Web参加170名、合計223名であった。
(開催日の夕刻に地元テレビ局のニュース番組で放映、後日、新聞報道がされた。)
報告の様子(左)、総合討議の様子(右)