東北ハイテク研究会セミナー「地方活性化・食の多様性を創造する女性経営者の集い-inいわて」(11/10開催、岩手)
2017-10-23
日時
平成29年11月10日(金) 10:00~15:00
場所
農研機構 東北農業研究センター 北辰興農閣 (盛岡市下厨川字赤平4番地)
主催
東北地域農林水産・食品ハイテク研究会
内容
1.東北農研女性研究者、岩手県内の女性農業経営者のチャレンジ紹介
○東北農研女性研究者
池永 幸子 氏(麦育種)、平田 香里 氏(大豆育種)、佐藤 百合香 氏(産学連携)
○岩手県内の女性農業経営者
・盛岡型農業体験農園づくり 大下 信子 氏
・黒平豆で地域おこし 山本 早苗 氏
・未来の女性農業経営者を夢見て 大船渡東高校
・ブルーベリーの6次産業化 奥寺 恵理子 氏
・観光ワラビ園と農産加工で地域に活力を 高橋 医久子 氏
・食と癒しの空間形成 田村 恵 氏
2.参加者が開発した逸品を試食評価
3.ワークショップ(女性農業経営者の活躍の場と支援方向を皆で提案)
実施結果
このセミナーでは、これからの日本の農業・農村・そして食を支える主役の一人が女性であるという認識に基づき、農と食を支える女性のための社会の仕組み、政策的な支援体制、技術開発のあり方を、現場の第一線で活動を続けている女性経営者の方々の声を聞きながら広く社会に発信するとともに、女性経営者のネットワークを構築して持続的な活動ができるような仕組みを構築することを目指しました。
セミナーでは、東北農研の女性研究者の研究の取り組みを紹介すると共に、岩手県内各地で活躍している女性経営者6人と未来の女性経営者を夢見る高校生に参加いただき、その取り組みの思いと内容を熱く語っていただきました。また、彼女らの取り組みに対して、行政、研究、農産加工・直売、さらには販売面から専門アドバイサーによるアドバイスをいただきました。また、東北農研や岩手農研が開発した米や麦の新品種、参加した女性経営者が開発した食品等、16品目の試食評価を行いました。午後からは、参加者全員で3グループ(6次産業化グループ、地域づくりグループ、観光・交流グループ)に分かれて、それぞれの活動が抱える,問題、将来の夢をワークショップ形式でまとめました。
参加者は約50人で、女性研究者、女性経営者の話を聞くだけでなく、自らワークショップに参加し、活動している中で出会った、もしくは現在抱えている問題を率直に出すと共に、お互いの取り組みや将来の夢を語っていただきました。住田東北農研所長も終日参加していただき、女性経営者の熱い思いと、研究サイドからの支援についてアドバイスいただきました。
女性経営者からの話題提供(左)、試食の様子(中央)、ワークショップの様子(右)