平成28年度活力ある東北農業を創造するための第2回セミナー「クッキングトマトの普及拡大と商品開発を考える」(10/26開催、岩手)
2016-10-07
日時
平成28年10月26日(水) 15:00~16:40
場所
農研機構東北農業研究センターH棟 2F 大会議室 (岩手県盛岡市下厨川字赤平4)
主催
東北地域農林水産・食品ハイテク研究会、農林水産省
内容
1.話題提供
1)「そのまま食べてはもったいないトマト『すずこま』」
農研機構東北農業研究センター 業務第1科長 由比 進 氏
2)「岩手大学における野菜ブランド化と沿岸と内陸との流通への取組み」
岩手大学農学部植物生命科学科 准教授 加藤 一幾 氏
3)「『すずこま』の生産から販売まで ~(農)上小田代の活動紹介~」
農事組合法人 上小田代 代表理事・組合長 伊藤 周治 氏
2.意見交換
実施結果
活力ある東北農業を創造するための第2回セミナーは「クッキングトマトの普及拡大と商品開発を考える」として、岩手県盛岡市の東北農業研究センターを会場に開催されました。
トマトは消費者に人気のある野菜の一つであり、近年では消費者ニーズの多様化を反映して様々な特徴を前面に出したトマトが店頭に並んでいます。その中、加熱調理専用品種であるクッキングトマトへの認知も広がりつつあり、栽培や加工品づくりに取り組む生産者も出てきています。こうした動きを普及拡大につなげ、安定供給体制を構築するとともに、クッキングトマトならではの用途提案や商品開発を踏まえた販売戦略が欠かせません。
話題提供として、はじめに東北農業研究センターの由比進業務第1科長より、「そのまま食べてはもったいないトマト『すずこま』」と題し、同所が育成した品種について紹介・説明をしていただきました。次に、岩手大学農学部の加藤一幾准教授より、「岩手大学における野菜のブランド化と沿岸と内陸との流通への取り組み」と題して講演いただきました。続いて、岩手県奥州市の農事組合法人上小田代の伊藤周治代表理事・組合長から「『すずこま』の生産から販売まで」と題し、実際にクッキングトマトを栽培から加工・販売している現場の活動紹介をしていただきました。
その後、クッキングトマトの安定供給や商品開発における現在の課題を共有し、一層の普及を図るための今後の取り組み方向について意見交換を行いました。(参加者:40名)